寄付金

もともと私は寄付というものに多少の違和感を持っている。

この夏に地域の子どもたちのチームが全国大会に出場した。子ども一人につき12万円の経費がかかるということで保護者たちは寄付金をつのった。

たくさんの場所に寄付箱を置き、壮行会にも会費をとっていた。

出場前に目標に達したと聞いていたが、最終的な収支は知らされていない。

子どもたちは初戦敗退で予定より早く帰ってきている。

ひと月ほど経って忘れかけていたが、知り合いが寄付金集めの際に配られた紙に保護者の経費にも使うと書かれていたのが腑に落ちないと言ってきて、そんなはずはない、それは筋違いだろうと思った。

仕事の都合や経済的な理由で行きたくても行けない保護者もいたのでは?行った親の分だけ寄付金から補助したのだろうか?

いくら集まって、いくら支出したのかを報告すべきなのではと思うのだが、今さら私が口を出す話でもないのか。

半年ほど前にはチームの周年記念冊子を発行し、パーティーもやっていた。その報告も一切ない。記念冊子は持ってきたが、実際いらない。

母校が甲子園に出場するたび寄付金を募る手紙がくるが、それも一口5000円と書いてあるのが腑に落ちない。

寄付って強制されるものではないのに金額を指定するなんて。極端な話、気持ちでするものだから寄付しなくてもいいし、するとしても10円でもいいのではないか。

恵まれない子にって街角に立っている方々をみかけると私も恵まれない子だったのにと思ったことがある。恵まれないって線引きはどうやって決めているのだろう。

恵まれない子全員に行き渡るわけないだろうしといろんなことを考えてしまう。

寄付金についての私の考え方は非常識なのかわからないけれど。