いじめのこと
息子は中学生のころ、いわゆる『いじめ』にあっていました。
毎日のように暗い顔で帰宅する息子。こんなことがあった、あんなことを言われたと聞かされ、私の方がテンションがた落ちでしたが、いま思うと学校であったことを私に話してくれていたことが救いでした。
その都度、息子とは嫌なことをされる原因はなんなのか、どう対応したらいいのかを向き合い話し合いました。
登校したくないと言った朝には『あんたが逃げる必要はない、必ず最後はお母さんが助けるから』と無理やり登校させたこともあります。それが正解なのかと自問自答し、不安ばかりでしたが。
早朝に何度も部活の朝練しているグランド横に車をとめて様子を見に行ったり、担任と話をしたりして心は右往左往していました。
一学年上の子からの暴力があったとき、先生方とその子の母親が謝りにきました。やんちゃな感じではありましたが、息子より体格も小さく、この子にやられるがままだったのかと腹が立ち、先生方の前で『やられたらやり返せ!こんな子あんたがタックルしたら吹っ飛ばせるだろ!』と言うと息子が『僕がやり返したら部活の大会に出場停止になるから』と。
私はその子に『もっと強い奴に向かっていけば?カッコ悪いでしょ』と言いましたが、その後も何度か絡まれることがあり、学校側がまた謝りに連れていきましょうかと言ってきました。
『前に謝りに来て反省していないのだからもう結構です。その代わりもう学校は通しません、親におたくの息子に未来はないと伝えてください』と言ったところ、学年主任が『それがいいですよ、警察沙汰にしたほうが早いです』と。もう、唖然…でした。
先生には責任を持ってやめさせると言ってほしかった。そんなことが他にもあり、学校に期待するのはやめようと思いました。
どうにかこうにか中学を卒業し、高校、大学はそれなりに楽しい学生生活だったようで、社会人になった息子にとってすべての経験がプラスになってくれればいいなと思います。
いじめで悩んでいる子や親がたくさんいらっしゃると思いますが、逃げ道はたくさんあります。逃げ道は『負け』ではありません。命を絶つことは復讐にはなりません。いじめてる子は忘れてしまうのです。忘れて生きていくのです。
親は自負の念を持ち続けるしかありません。
愛する人を悲しませないでください。